工事施工のために必要な工事用施設を仮設備といい、原則的には工事完了後に撤去します。
仮設備計画とは、仮設備を基準に合致するように作る計画です。施工計画書にも直接工事の内容と同様に記載します。
仮設備は、仮の設備という事で、手抜き工事されやすいが、それが大事故の原因となることが多く、直接工事と同様、基準に合う作りを計画しないといけません。
仮設備計画立案の要点
┣ 仮設備は原則的に工事完了後に撤去されるものである。
┣ 仮設備計画は、設置、配置計画、維持管理、撤去方法、後片づけ等を定める。
┣ 運搬、設置、運用、メンテ、撤去にかかる全てを総合的に鑑みて費用を算出する。
┣ 工事規模に合わせて合理的に最小限の設備とする。
┣ 直接工事の施工計画と調和のとれたものにする。
┣ 仮設備は本工事の変更に合わせて、柔軟に変更、修正できるものにする。
┣ 仮設備を設営する前に十分に現場調査を行い、自然環境や障害物などがないかなど、注意し、災害が起こった時のことも考え、その際にどのように臨機の措置をとるか検討しておく。
┣ 仮設備に使用する材料は、本工事でも転用できるよう、同一規格のものを使用する。
┣ 長期にわたって使用する仮設備は安全面、安全率を考慮する。
┣ 労働基準法、労働安全衛生法、建築基準法に沿った設備、計画とする。