土木とは何でしょうか?土木施工には土質の調査、盛土、法面、軟弱地盤の改善、コンクリート、河川などたくさんの施工があります。このページでは土木、土木施工について少しでも皆さんに知っていただきたく、基礎的な知識を掲載していきます。是非お役立てください。

1級土木施工管理技士/学科試験・実地試験 対策

1級土木施工管理技士の試験への対策

 私は1級土木施工管理技士の試験に独学(通信講座)で一発合格いたしました。初めてのことでしたので、最初は何から始めたらいいのか分からず、手こずりましたが、何とか学科試験、実地試験ともに余裕をもって一発で合格いたしました。

 このページでは 何も分からず始めた1級土木施工管理技士の試験に向けての勉強方法について、私の経験を踏まえ、どのように対策していけば良いかについて、私なりにまとめてみました。

 尚、この方法そっくりそのまま行ったからといって 1級土木施工管理技士の試験に必ず合格する。とは思わないでくださいね。人それぞれ自分に合った勉強方法があります。いいなと思ったところだけ抜き取って真似してみてください。

<1級土木施工管理技士資格の概要について>

1級土木施工管理技士の資格とは、建設業法で定められた国家資格になります。1級土木施工管理技士の資格を取得することで、現場全体の施工を統括管理する「施工管理」に携わることができます。

また、国土交通省から、施工業者が工事施工の為に締結した請負金額の合計が4,000万円(建築一式工事の場合6,000万円)以上となる場合には、元請け業者は主任技術者に代えて、「監理技術者」を置かなければならないとされています。監理技術者になれる要件として認められているのが、1級土木施工管理技士であり、それゆえ土木業界において高い価値のある資格であると認識されています。

1級土木施工管理技士の試験について試験は学科試験と実地試験の二回行われます。

1次試験である学科試験(毎年7月初旬ごろ)を受験し、合格者のみが、2次試験である実地試験(毎年10月初旬ごろ)を受験することができ、どちらの試験にも合格して初めて1級土木施工管理技士の資格を取得することができます。

 また、一次試験(学科試験)を合格し、2次試験(実地試験)に落ちてしまった人でも、翌年の2次試験(実地試験)に再度挑戦し、合格すれば1級土木施工管理技士の資格を取得することが可能です。

試験会場は札幌、釧路、青森、仙台、東京、新潟、名古屋、大阪、岡山、広島、高松、福岡、那覇の13地区となります。(2020年現在)

受験料は学科試験、実地試験ともに8,200円となります。(2020年現在)

また、1級土木施工管理技士の資格の受験の申し込みについては、3月中旬頃~3月末頃となっております。

一級土木施工管理技士試験会場のイメージ

<1級土木施工管理技士試験の内容について>

1次試験(学科試験)土木工学等、施工管理法、法規などについてのマークシートによる選択式の試験となります。

2次試験(実地試験)施工管理方法についての記述式の試験となります。

私の場合は3月に1次試験の申し込みをし、そこから初めて試験対策の勉強を始めました。といっても、7月初旬の1次試験当日まで3カ月以上はありますから、すぐに フルパワーで勉強する気にはなりません。ですが、受験すると決めた以上合格しなければ、時間もお金ももったいない!そう思っていたので、自分なりに受験勉強の計画を立てて進めることにしました。

<1級土木施工管理技士試験についての勉強方法・対策>

[1次試験(学科試験)についての対策 ]

受験の申し込みをした時点で、1次試験(学科試験)当日まで3カ月ちょい。

1.まずは教材にざっと目を通し、勉強する事柄を大まかに把握する。(2-3週間)

私は土木関係の仕事の経験はありましたが、これまでの仕事の内容に偏りがあったため、実際 試験に出題される内容の事柄については詳しく知らないことがたくさんありました。

なので、まずは「どのような内容が出題されるのか。」ということを理解するために、購入した通信講座の教材をざっと最初から最後まで目を通すことから始めました。あくまでざっくりと行います。最初からすべてを覚えようとしてもゴールが見えず、心が折れそうになりますから。(笑) 私の場合これは慌てず、2~3週間じっくりと毎日少しでもいいから購入した教材を広げ、覚えようとはせず、目を通していきました。教材を見ながら、「ふむ、ふむ、なるほど、なるほど」といった感じでプレッシャーを感じず、これから自分がこのような仕事をするかもしれないからある程度知識を入れておこう。といったスタンスで読み(目を通し)進めました。

2.勉強する科目(分野)を絞る。

 1級土木施工管理技士試験を受験する際、合格ラインの点数は6割以上です。60点以上採ればよいのです。もちろん、できるだけたくさんの知識を得ることは大切なことですが、知識は1級土木施工管理技士の資格を取ってからであってもいくらでも得ることができます。まずは試験に合格することが重要! これまで教材にざっと目を通してきて、どの科目(分野)が自分にとってスムーズに勉強できるのか。という事を考え、どの科目(分野)を中心に勉強していくのか。を絞ってみてください。

 科目(分野)を絞る際に参考とするのが過去の試験の出題における分野ごとの問題の数(割合)です。

1級土木施工管理技士、学科試験の出題内容

このように、科目(分野)によって出題される(回答する)数と割合が異なります。このうち、6割以上の正解で合格ですので、65問回答するうちの、39問以上が正解であれば合格となります。自分にはどの科目(分野)が勉強しやすく、向いているのか。ということをじっくり考えてこれから勉強する計画を立ててみてください。

 ちなみに私は「土木一般」「「法規」「施工管理」を中心に勉強することとしました。

3.3~4年分の実際の過去問題に目を通し、絞った科目(分野)を中心に通信講座の教材の問題集に目を通す。(2-3週間)

 3~4年分の過去問題に目を通すことで、ここ最近の出題の傾向を理解したうえで、通信講座で届いた問題集を解いていってみてください。

 もちろん、最初から正解は分かりません。ですが、問題集もまた、過去の出題から作られたもので、よく出る問題がいくつもあります。意味の分からない問題は、教材で調べ、その内容を理解し、進んでいきます。「問題、回答の意味が分からなければ調べて、次に進む。」その繰り返しです。そうしているうちに、何度も出てくる問題があるので、自然と覚えてくる問題(事柄)が出てきます。ここで、「全然解らない!!私にはムリだ~!!(>_<)」と、諦めず、逆に解らなくて当たり前だと開き直り、どんどん先に進めていきましょう。

4.問題集の反復(3~5週)

 ここからが大切な期間です。「3.」で行った問題集をさらに繰り返します。「3.」では問題集で分からない事柄について、教材で調べながら進めました。なので、2周目に入ると、何となく覚えている問題も目にします。一回目では意味が解らなかった問題、言葉、事柄なども、何となく解るものも出てきているはずです。ですが、2周目(2回目)ではまだまだ分からないことも多々あります。ここでも決して諦めないでください!!それで普通なんです。勝負はここから。「反復はチカラなり!!」ここで反復できたものが合格を掴み取れる!と信じて続けてください。
 問題集も3周目(3回目)になると、2回目に比べると、理解できている問題もかなり多くなってきていることに気づくと思います。なので、今度は理解できていない問題、事柄に目を向けましょう。

 ⇒ 3周目回答した際に、解らなかった問題、危うい問題に記しを付けておきましょう。

私の場合は、問題集のページに折り目を付けて、赤ペンでページの上端に記しをつけました。

 そして、4周目はその記しのついた問題のみを回答していきます。その時に解らなかった問題については、色を変えて記しをつけておく。もしくは付箋を付けるなどして5周目に進みましょう。

反復すること!

5.いよいよあと2週間ほどでテスト当日。過去3~4年分の過去問題全てを100点とれるように覚える。

 私はこの時点で、過去問題を解いたとき、6割採れる年のものあれば、6割採れない年もありましたが、残りの2週間で過去3~4年分の過去問題全てを100点採れるように覚えました。これまでの反復の蓄積があるので、これは、必ず可能です。

 懸念されることは、絞る科目(分野)に入っていなかった科目(分野)の問題です。ですが、ここでその分野の回答を覚えることは、合格に非常に役立つこととなります。

 それは、過去の問題と同じ問題が必ず、出題されるからです。

 私の場合も2週間前に6割ぎりぎりの点数だったと思いますが、最後に絞る科目(分野)に入っていなかった科目(分野)の問題をいくつか覚えていたので、当日の試験は、余裕をもって合格ラインにたどり着くことができたと思います。

[1級土木施工管理技士 2次試験(実地試験)についての対策 ]

1級土木施工管理技士の実地試験では、解答を文章で簡単かつ明瞭にまとめる力が求められます。試験問題は必須解答の「経験記述」と選択解答する「記述式問題」の2種類があります。

 1次試験(学科試験)では、マークシートによる選択式の問題でしたが、2次試験(実地試験)の記述式問題については、文章の空欄に答えとなる単語(文字)や数値を記入したり、施工の留意点、施工方法や概要・目的などを簡単明瞭に記入する。といった問題が出題されます。選択問題(1)(2)の2グループから各5問ずつ出題され、各々3問(合計6問)を選択解答します。出題範囲は土工・コンクリート工・施工計画(環境保全)・安全管理・品質管理などで、学科試験の勉強知識が役立ちます。

実地試験出題項目
1級土木施工管理技士の実地試験の内容

◇ 1次試験の合格発表が8月20日ごろで、2次試験(実地試験)の試験日は10月初旬ごろですので、勉強できる期間は1カ月半くらいです。

記述式問題についての内容は、1次試験(学科試験)で学習した内容を筆記するというものなので、出題される問題についてはほぼ理解できると思います。

なので、2次試験の対策としては、最初からどんどん問題集を反復して行うと良いでしょう。問題集1周目、2周目は答えが何となく解っていたとしても、文字にできないと思いますが、それはいたって普通の事です。3回、4回と反復するうちに、できてきます。さらに過去の問題を解いていると、重複して同じ問題が出されてきていることも分かってくるので、そういった問題を重点的に頭に叩き込みましょう!!

そして、1次試験同様に、2次試験(実地試験)の2週間前からは、過去3~4年分の過去問題をすべて100点採れるようにすれば良いと思います。

<「問題1」の経験記述について。>

問題1として出題される経験記述については、これまであなたが経験した土木工事に関して具体的に記述しなければなりません。
その内容は、
設問1
┣ 工事名
┣ 工事の内容
①発注者名 ②工事場所 ③工期 ④主な工種 ⑤施工量
┣ 工事現場における施工管理上のあなたの立場

設問2

上記の工事の現場状況から特に留意した〇〇『工程管理・品質管理・安全管理・出来形管理 のいずれかのテーマ』に関し、次の事項について具体的に記述しなさい。

(1)具体的な現場状況と特に龍敷いた技術的課題

(2)技術的課題を解決するために検討した項目と検討理由及び検討内容。

(3)上記検討の結果、現場で実施した対応処置とその評価
を、筆記にて記入する。というのものです。

この経験記述の問題は、受験者の実務経験を見極めることが目的で、全員が必須で解答しなければなりません。過去に携わった工事の工期、施工量、施工方法、現場の状況、施工上の問題点、解決に向けての検討事項、実施した対策処置について、事前に整理しておくことが大切です。

<1級土木施工管理技士 経験記述試験の対策>

 受験者が経験した土木工事における工程管理・品質管理・安全管理・出来形管理 のいずれかのテーマについて、留意した点を記述しなければなりません。そのためできれば、どのテーマにも当てはまるような施工工事を1つ選び、その工事での各テーマに当てはまる記述を用意しておくと良いでしょう。経験記述は上記のテーマごとに違った文章を書き、暗記する必要があるのですが、テーマごとに別々の工事を選んでしまうと、設問1の工事の内容の記述も全て変わってきてしまい、覚えることが多くなります。ただでさえ、覚えることが多いので、工事を1つに絞り、各テーマごとの文章を考えた方がスムーズに暗記することができます。

<記述における留意点>

①テーマに沿った問題点(課題)、検討内容、解決策とその結果(評価)をどのように実施したか思い出す。

 ⇒ なかなか思い出せないかもしれませんが、土木工事は一人でするものではなく、チームで行うものです。その工事に携わった人にヒヤリングし、各テーマごとにどういった事に注意しながら工事を進めていたのか聞いてみてください。きっといい内容のものが思い出されます。

②テーマごとに要点を書き出す。

<例>

◆品質管理であれば・・・コンクリートやアスファルト工事の場合、夏であれば、暑中養生、冬であれば寒中養生、材料の運搬において注意した事、施工上注意した事。

◆工程管理であれば・・・工期に間に合うように取った施工対策、人員への周知、スムーズに工事を行うために何をしたか。交通渋滞をなくす工夫。など。

◆安全管理であれば・・・近隣住民への配慮、砕石や粉じんの飛散防止、運搬車や作業車など事故の防止のための誘導など。

③まずは自分なりに書いてみて、まずは専門家に添削してもらいましょう。学校に通うにしても、通信講座を受講するにしても、経験記述についての添削は必ずやってくれると思います。

上記の要点を満たしているのであれば、具体的な文章の修正などのサポートも行ってくれるでしょう。

④文章ができたら、ひたすら暗記!

 あとは作成した文章を覚えるだけです。

記述試験の文章は決まってしまえば試験前の2週間くらいあればなんとか覚えられると思います。ですが、文章を作ることに関しては、結構時間がかかってしまいます。なので、1次試験の合格が分かった時点ですぐに経験記述の準備に取り掛かることをお勧めします。

まずは、同じ工事現場にいた仲間にヒヤリングしてみてください。

以上が、私が行った1級土木施工管理技士の試験についての対策となります。

 私は1級土木施工管理技士の試験当日、試験会場である風景を見て驚きました。それは、試験日当日、だらだらとした服装でやってきて、試験前も参考書などの教材には目を通さず、試験が始まって数十分で、睡眠に入り、退出可能時間になったらすぐに退出する・・・。

 間違いなく試験の準備もしていないし、やる気もない人たちです。おそらく彼らを雇っている社長さんは彼らに期待してお金も出して受験させているのでしょう・・・。せっかく受験すると決めたのであれば、覚悟を決めて勉強すればいいのになぁ・・・。そんなことを思いました。試験時間は結構余裕があるので、時間が余るのですが、私などは最後まで何度も見直しを繰り返しました。また、最後まで会場(教室)に残っていると、試験問題を持ち帰りできることもあり、真剣に取り組んでいる方は、答え合わせなどもできるので、問題を持ち帰るために最後まで残られているようでした。

 さすがに2次試験になると、やる気のない人達はいなかったように思います。(笑)

1級土木施工管理技士の試験は、これまで土木工事に携わっていたとしても、分からないことだらけで大変だと思いますが、受験してみると決まったら、是非覚悟を決めてやってみてください。

私の対策を試したからといって合格確実というわけではありません。他にベストの対策があると思っています。ですが、「何から始めていいか分からない・・・。」という方がおられたら参考にされてはいかがでしょう。

これから挑戦される1級土木施工管理技士の試験に対して、良い結果が出る行動へのキッカケとなることを切に願います。

どうぞ、頑張ってください!!

受かるにはスケジュール管理が大事です。