既製杭とは

2020年5月15日基礎工、軟弱地盤対策

既製杭とは、工場などで制作された杭（既製した杭）のことで、現場で杭打ち機で打設し、荷重を支持地盤に伝達させる工法です。

既製杭の種類

┣ 支持杭・・・軟弱地盤で、杭の先端を下層の固い地盤まで貫き、構造物からのほとんどの荷重をその支持地盤に伝える杭。
┣ 摩擦杭・・・軟弱地盤で杭周面に作用する摩擦力により構造物の荷重を支える杭。
┣ 斜杭・・・軟弱地盤において、斜めに打設し、水平荷重に抵抗するようにする杭。
┣ 群杭・・・複数の杭を打設し、杭全体で構造物を支持する杭。

既製杭の打ち込み方法

┣ 打ち込み杭工
┣ 打撃工法・・・ドロップハンマ、ディーゼルハンマ、油圧ハンマといったハンマで杭頭部を打撃して打ち込みます。
┣ 振動工法（バイブロハンマ工法）・・・バイブロハンマに振動力を加えて打ち込む工法

┣ 埋め込み杭工
┣ 中堀工法・・・スパイラルオーガ、バケットなどで地盤を掘削し、孔内に杭を建て込む。
┣ プレボーリング工法・・・掘削ビットで掘削し、根固め液を注入し、杭を建込みます。
┣ 鋼管ソイルセメント杭工法・・・中堀工法の一種で、原地盤中に掘削攪拌ヘッド先端より所定配合のセメントミルクを注入し、攪拌混合して造成したソイルセメント柱内に、外面に突起を有する鋼管を沈設して両者を一体化させる工法である。

その他、ジェット工法や、圧入工法などもある。

既製杭とは

打撃工法とは