フレッシュコンクリート・・・まだ固まっていないコンクリート。
フレッシュコンクリートの性質を表す用語について
┣ コンステンシー・・・フレッシュコンクリート、フレッシュモルタルの変形あるいは流動に対する抵抗性を表します。
コンステンシーは、スランプ試験によりかなり正確に測定できます。
┣ ワーカビリティー・・・コンクリートのコンシステンシー(コンクリートの変形あるいは流動に対する抵抗性)と材料分離に対する抵抗性の程度によって定まる、作業性ともいうべき性質で、運搬、打ち込み、締固め、仕上げなどの作業性、用意さを表します。フレッシュコンクリートの性質のうち最も全般的な性質です。
┣ プラスティシティ・・・型枠に簡単に詰めることができ、また、型枠を外す際はゆっくりとはカタチを変えるが、いきなり崩れたり、材料分離を起こしたりすることのないフレッシュコンクリートの性質です。
┣ フィニッシャビリティー・・・フレッシュコンクリートの施工において、仕上げの際の容易さの程度を示す。粗骨材の最大寸法、細骨材率、骨材の粒度、コンシステンシーにより影響します。
┣ スランプ・スランプ試験・・・スランプ試験とは、上の内径が10cm、下の内径が20cm、高さが30cmの円錐形をしたスランプコーン(鋼製の型枠)にコンクリートを充てんし、コーンを引き抜いた後にコンクリートの高さがどれくらい変わるか(崩れて下がるか)沈下量を求める試験で、スランプ値が高いほどやわらかいコンクリートとなります。
一般的にスランプ値の大きいコンクリートは作業がしやすいが、材料の分離が大きくなることがあり、作業に適したできるだけ小さな値にしておく必要があります。
┣ ブリーディング・・・コンクリートを打設した後に起きる材料分離のこと。コンクリートの中のセメントや骨材粒子の沈下に伴い、密度の比重が小さい水分がコンクリートの表面に浮き上がる現象。
ブリーディングにより水分の筋道ができ、それがそのまま固まることによって有害物(二酸化炭素や塩分)の侵入が容易となり、中性化や塩害などの耐久性が低下し、ひび割れなどの原因となります。