各材料の割合、使用量を決めること。コンクリートの配合により、コンクリートの皮質が大きく左右されます。特に強度と耐久性、水密性に影響を与えるのが水セメント比と、単位水量です。
┣ 示方配合・・・示方書またはは責任技術者などにより指示される配合。
┣ 現場配合・・・現場における材料の状態および計量方法に応じて定めた配合。
<一般的なコンクリート配合に関する規定>
1. 水セメント比
特に強度と耐久性、水密性に影響を与える水セメント比。最も小さい水セメント比を選ばなければなりません。通常65%以下を基本としているが、水密性を重視する場合は55%以下を標準とします。
2.単位水量
特に強度と耐久性、水密性に影響を与える単位水量。ワーカビリティーを確保できる範囲で、できるだけ少なくする。上限175kg/㎥を標準とし、175kg/㎥を超える場合は高性能AE減水剤を使用することが望ましい。とされています。
3.粗骨材の最大寸法
一般の場合は20mmまたは25mm、断面が大きい場合は40mmを標準とする。また 部材最小寸法の1/5(無筋コンクリートの場合は1/4)、鉄筋の最小あきの3/4およびかぶりの3/4を超えてはならない。
4.スランプ(コンステンシー)
部材の種類や施工条件によって決めますが、ワーカビリティーを確保する範囲でできるだけ小さく定める。
コンクリートの製造(練合せ)から打設までのスランプの低下を考慮し、どの段階のスランプであるかを定義し、スランプを設定する必要があります。。
5.細骨材率
単位水量が最小になるように定める。細骨材率を小さく抑えると経済的なコンクリートとすることができますが、ワーカビリティーを確保しにくくなります。
6.空気量
無筋および鉄筋コンクリートの場合は4~7%を標準とする。(空気量が1%増加すると、強度は5%低下します。)
調合強度(設定基準強度)は、標準養生した供試体の材齢28日における圧縮強度で表します。
配合強度・・・コンクリートの配合を決める際に設定する(目標とする)圧縮強度で、一般的に材齢28日における圧縮強度で表します。
現場から採取した試料で作製した3個の供試体の平均値で表す旨が規定されています。