2020年5月15日
打撃工法とは、ドロップハンマ、ディーゼルハンマ、油圧ハンマといったハンマで杭頭部を打撃して地盤に既製杭を打ち込む工法です。
既製杭を打設する標準的な工法で、一打撃当たりの貫入量やリバウンド量から杭の支持力が確認しやすく、信頼性が高く、またシンプルな工法であるため、使用する機械が少なく、経済性が高い工法ですが、打撃による振動、騒音が発生するため近隣(環境)への配慮が必要不可欠になります。
<手順>
・打ち込みする位置に既製込みを建込み、ハンマーキャップをかぶせる。
・鉛直度を確認し、ハンマーで打撃する。
・杭の貫入量、リバウンド量を確認・記録し、求める支持力を得られることが確認出来たら打ち込みを終了します。
┣ ドロップハンマ・・・モンケンとも言い、ハンマーを自由落下させ杭を打撃します。打ち込みの能力は低いが、シンプルな構造であるため、機械の故障が少なく、工費も安くつきます。小さいストロークで打撃回数を増やすなど、手加減が比較的容易にできます。杭を鉛直に打ち込まないと位置がずれる(偏心する)おそれがあるので気を付ける。
┣ ディーゼルハンマ・・・ディーゼルエンジンによりピストンの上下運動で杭頭に打撃力を与えます。大きな打撃力を与えることができ、速い速度で施工ができるため、固い地盤の海洋工事や、大型杭工事に利用されます。逆に軟弱地盤には不向きです。
┣ 油圧ハンマ・・・油圧でラムを上昇させ、自由落下させて杭を打撃するハンマ。ラムの落下高さが任意に設定できる。油圧式であるため、他のハンマに比べ杭打ち時の騒音を低く抑えることができます。油煙の飛散もないです。