土木とは何でしょうか?土木施工には土質の調査、盛土、法面、軟弱地盤の改善、コンクリート、河川などたくさんの施工があります。このページでは土木、土木施工について少しでも皆さんに知っていただきたく、基礎的な知識を掲載していきます。是非お役立てください。

直接基礎と、その工法・施工

直接基礎とはベタ基礎、フーチング基礎とも呼ばれ、地盤の比較的浅いところに良好な支持地盤があるとき、構造物の荷重を直接その支持地盤で支持させる基礎のことです。

直接基礎は、支持、転倒、滑動に対して安定が得られること。
直接基礎の鉛直荷重は基礎底面地盤の鉛直地盤反力のみで支持させること。



<直接基礎の施工>

◆ 支持層の確認
支持層について、砂層・砂礫層の場合、十分な強度が必要。粘性土層では圧密の恐れがないことが必要です。

┣ 砂層・砂礫層の場合
N値が30以上であれば、良好な地盤とみなしてよい。
掘削は掘りすぎないようにし、底(床付け面)は人力で行い、ある程度の不陸を残す。

┣ 粘性土層の場合
N値が20以上あれば、良質な地盤とみなしてよい。
支持力を増加させる場合は根入れを深くする。

・床付面は荷重が均等に伝わるように、平らに仕上げる。支持地盤の付近は人力掘削とし、地盤を傷つけないようにする。
基礎底面に突起を付けて滑動を抑えることもあります。

┣ 岩盤の場合
・岩盤面の浮石などを除去して洗浄し、直接基礎を施工する。
・掘削部分に不陸がある場合は可能な部分は整え、上から均しコンクリートを打設して気をを施工する。
・岩盤地盤に均しコンクリートを打設する場合には基礎底面地盤にある程度の不陸を残すことで均しコンクリートと十分にかみ合う。
・岩盤が斜面の場合は、段々に掘削し、水平面を作る。また、一部に土層がある場合はその部分はコンクリートに置き換える。