2020年7月2日
オールケーシング工法とは、場所打ち杭の機会掘削の1つで、ケーシングチューブという孔壁が崩れないよう、防止する筒形の機械を回転させながら地中へ圧入し、※1.)ハンマーグラブで掘削および土砂の排出を行い、できた孔穴にコンクリートを打ち込む工法です。
※1.)地番に落下させることによる落下力により、土砂を掘削、つかみ取り排土する機械
オールケーシング工法の特徴。
┣ ケーシングチューブを用いることにより、孔壁を保護し、崩れるのを防ぐ。
┣ 孔壁の崩壊がないため、打込むコンクリートに不純物が入らない。
┣ ハンマーグラブにより地盤をつかみ取り排出するため、地盤の状況(土質など)を観察することができる。
┣ 坑内の水位の管理により、地盤のゆるみを防止できる。
施工方法
┣ ケーシングを貫入
┣ ハンマーグラブで掘削を進める。(同時にケーシングの圧入)
┣ ケーシングをジョイントさせ、さらに深く圧入。
┣ 地盤のスライムなどを処理。
┣ 鉄筋かごを挿入
┣ トレミー管を建込み。
┣ コンクリートを打設する。
┣ トレミー管を引き抜く。(トレミー管とは掘削した孔の底面からコンクリートを打ち込むためのφ15-30㎝ くらいのパイプ。)
┣ ケーシング引き抜き。
┣ 地表を埋め戻し、完成。
施工の注意店
┣ オールケーシング工法は大型機械であり、重量も重いため、チューブを引き抜く際に大きな反力がかかるため、地盤の強度には十分注意しなければならない。
┣ ケーシングチューブは原則的には二重管を用いる。
┣ トレミー管でコンクリートを打ち込む際、打込んだコンクリート内に2m以上挿入して打ち込む。
┣ ケーシングチューブを引き抜く際は 鉄筋かごを一緒に引き抜かないよう(共上がり)に注意する。