土木とは何でしょうか?土木施工には土質の調査、盛土、法面、軟弱地盤の改善、コンクリート、河川などたくさんの施工があります。このページでは土木、土木施工について少しでも皆さんに知っていただきたく、基礎的な知識を掲載していきます。是非お役立てください。

コンクリートの施工(練混ぜ・打込み・締固め)について

◆ コンクリートの練り混ぜ
コンクリートの施工について、ミキサーは可傾式か、強制練りのミキサーを用い、可傾式のミキサーでは1分30秒以上、強制練り式では1分以上練り混ぜることを標準としています。

 コンクリート標準示方書では、フレッシュコンクリートの練り混ぜから打ち終わりまでの時間は、外気温が25℃を超えるときで、1.5 時間。外気温が25℃以下のときで、2.0 時間以内としなければならない。



◆ コンクリートの打ち込み
コンクリートの打ち込みの基本は「材料分離」を生じさせないことです。

1.シュートから打込み面までの高さ(距離)は1.5メートル以内を標準とする。
2.シュートは縦シュートを用い、斜めシュートは避ける。(斜めシュートは打ち込みまでの距離が長くなるため、材料分離が起こりやすい。)
3.斜めシュートを用いるとき、水平2に対して高さを1以下とする。
4.二層以上の打設は水平になるように打設。1層は40-50cm以下とする。(これ以上高くすると締固め時に材料分離を起こすことがあります。)下の層が固まらないうちに上層のコンクリートを打設する。下層のコンクリートが固まり始めて上層を打ち込むと、打重ね面にコールドジョイントが生じる可能性が高くなる。。
5.鉄筋を乱さないよう注意して打設する。
6.コンクリートは型枠内に投入してから移動することのないようにする。
7.分離した粗骨材はモルタル分の多いコンクリート中に埋め込む。
8.打設中に表面に浮き出たブリーディング水やレイタンスはスポンジなどで取り除く。
9.一区画内のコンクリートは連続して行い、水平に仕上げる。
10.運搬中に材料分離が起こったコンクリートは練り直しして打ち込む。
11.高い構造物の壁や柱などのコンクリートの打ち込みに際しては、連続して打ち込む場合、打込むスピードが速すぎるとブリーディングの量が大きくなったり、型枠に大きな圧力を加えてしまうため、速度を調節する必要があります。一般的には1-1.5メートル/30分。
12.一般的に、練り返しをしてはいけない。

コンクリートの施工

◆ コンクリートの締固めについて

1.コンクリートの締固めには棒状バイブレータを用いて行う。
2.棒状のバイブレートを使うことができない薄い壁などの締固めは型枠バイブレータを用いる。
3.棒状バイブレータは垂直に差込み締固めをおこなう。
4.棒状バイブレータにより、コンクリートを横送りしてはいけない。
5.棒状バイブレータでの締固めの挿入間隔は50cm以下とし、一回の締固め時間は5-15秒程度とする。
6.2層以上のコンクリートの締固めをする際は、下層のコンクリートが固まり始める前に棒状バイブレータを下層コンクリートにも挿入し、同時に締め固める。
7.棒状バイブレータの引き抜きは一気に行わず、徐々に引き抜く。
8.一度締め固めた後、再振動を行う場合は、締固めができる硬さの範囲でできるだけ遅い時期が良い。
9.棒状バイブレータでの締固めの挿入間隔は50cm以下とする。