土木とは何でしょうか?土木施工には土質の調査、盛土、法面、軟弱地盤の改善、コンクリート、河川などたくさんの施工があります。このページでは土木、土木施工について少しでも皆さんに知っていただきたく、基礎的な知識を掲載していきます。是非お役立てください。

下層路盤の施工

下層路盤の施工について

●下層路盤の築造工法は、粒状路盤工法、セメント安定処理工法、及び石灰安定処理工法を標準とするものとする。
粒状路盤の敷均しにあたり、材料の分離に注意しながら、1層の仕上がり厚さで20cmを超えないように均一に敷均さなければならない。

下層路盤材料選定上の注意点

┣ 下層路盤の材料には一般的には施工現場の近くで経済的に入手できるものを入手する。入手した材料が品質的に規格内のものでなければ、セメント安定処理や石灰安定処理を行う。
┣ 現地発生材が比較的良質である場合、補足材料を加えるか、またはセメントおよび石灰などを添加し、路上混合方式による安定処理を行うと経済的・効果的なことが多い。
┣ 再生路盤材・・・アスファルトコンクリート再生骨材・セメントコンクリート再生骨材などの再生骨材に補足材などを
加え、所要の品質となるよう製造したものを再生路盤材と言います。再生路盤材には再生クラッシャラン(下層路盤材料)、再生粒度砕石(上層路盤材料)、再生セメント安定処理路盤材(上層路盤材料)などがあります。



路盤締固め

◆ 粒状路盤工法
クラッシャラン、砕石、スラグ、砂利、切り込み砂利、砂などを用いる工法
┣ 有害物が混入しないようにし、分離を起こさないよう注意する。
┣ 敷き均し厚さは20㎝以下になるようにし、モータグレーダや、ブルドーザなどで行う。
┣ 転圧は十分に締固め度を得られるまで行う。
┣ 降雨などで著しく水を含んでしまった場合は、ばっ気乾燥を行う。

◆ セメント安定処理工法・石灰安定処理工法
 現地材を有効利用する工法で、クラッシャランにセメントまたは石灰を添加混合し、最適含水比付近で締固めて、路盤を安定させる工法。
  
石灰安定処理工法については、骨材中の粘土質の鉱物と石灰との化学反応により安定させる工法で、セメント安定処理工法よりも支持力を得るのに時間がかかるが、長期的な安定性や耐久性が期待できる。
┣ モータグレーダなどで敷き均し、15-30cmの仕上がり厚に仕上げます。
┣ 施工にあたって表面を保護するためにプライムコートを施す場合、面が乾燥していることを確認するとともに、浮石、ごみ、その他の有害物を除去する。