型枠支保工とはコンクリートを打設する際にコンクリートが所定の強度に固まるまで地盤等を支えるために組み立てられる仮設構造物である。
型枠支保工の災害では、構造の欠陥が原因による倒壊が最も多く、組み立て~解体において、細心の注意を払わなければなりません。このページではその型枠支保工の点検方法など、安全基準について、記載してまいります。
┣ 型枠支保工の構造
型枠支保工はコンクリートの打設方法に応じた堅固な構造のものとし、組立図に従い組立てる。なお、組立図は部材の設計計算に基づき作成する。また、倒壊事故を防止する措置を講ずること。
┣ 組立図を作成し、それに沿って組み立てる。
┣ 作業する当日、作業前に点検し、異常があった際はすぐに補修する。
┣ 型枠支保工の組み立て・解体については、型枠支保工の組み立て等作業主任者を選任する必要があります。
┣ 強風、大雨、台風、地震など悪天候のために作業に危険が及ぶと予想される場合は作業を中止する。
┣ 施工中は作業区域内には関係する労働者以外の立ち入りを禁止する。
┣ 支柱の沈下や滑動を防止するため、敷板を使用し、コンクリート基礎の打設や杭の打込み、根がらみの取付け等を行うこと。
┣ 支柱の継手は突合せ又は差込みとする。
┣ 鋼材の接続部はボルトやクランプ等を用いて緊結する。
┣ 型枠が曲面の場合には控えの取り付け等、型枠の浮上りを防止するための措置を講じる。
┣ 鋼管を支柱としている場合は、高さ2メートル以内ごとに水平つなぎを 2方向に設け、堅固なものに固定すること。
┣ パイプサポートは 3本以上継いで用いないこと。
┣ パイプサポートを継ぐときは、4個以上のボルト又は専用の金具を用いて継ぐ。
┣ 鋼管枠と鋼管枠との間には、交差筋かいを設けること。
┣ 交換枠の再上層および5層以内ごとに、布枠を設ける。
┣ 最上層および5層ごとの箇所に5枠以内の箇所に水平つなぎを設ける。
┣ 筋交いなどの水平つなぎの変位を防止する措置を講じる。
<型枠支保工の組立解体作業>
┣ 材料や工具の吊り上げ吊り下げの際には落下しないように吊り袋を使用する。
┣ 吊り上げ吊り下げの際には落下しないように玉掛けを確実にすること。