土木とは何でしょうか?土木施工には土質の調査、盛土、法面、軟弱地盤の改善、コンクリート、河川などたくさんの施工があります。このページでは土木、土木施工について少しでも皆さんに知っていただきたく、基礎的な知識を掲載していきます。是非お役立てください。

土止め支保工とは

土止め支保工とは

地下構造物などの築造に伴う掘削作業の際に土砂の崩落を防ぐために設けるもの。
施工にあたっては掘削の深さ、土質、地下水位、作用する土圧等を十分に検討し、必要に応じて土圧計等の計測機器の設置を含め土留・支保工の安全管理計画を立て、土止め支保工等の各部材の配置、寸法及び材質並びに取付けの時期及び順序が明記された組立図を作成すること。
 土止め支保工の設計では、矢板は根入れ、応力、変位に対し安全である他、土質に応じて土の含水量やヒービング、ボイリングなどの検討を行い安全であることを確認し、対策なども立てておく。

土止め支保工

部材の取り付け
┣ 支保工に使用する部材は、著しい損傷や、腐食、変形などがある場合は使用してはいけない。
┣ 腹起し、切りばりは崩壊しないように堅固に矢板、杭に取り付けること。
┣ 中間支柱を用いる支保工では、中間支柱にしっかりと切りばりを取り付けること。
┣ 切りばり、火打ちの接続部や、切りばりと切りばりの結合部は変位、脱落等が生じないように緊結金具等で緊固に固定または溶接などで接合すること。
┣ 圧縮材の継手は突合わせ継手とすること。
┣ 部材の取り付け、取り外し時には作業個所には関係労働者以外の立ち入りを禁止する。
┣ 部材の材料、部品、工具、器具などの上げ下ろしには吊り袋、吊り網などを用いる。



点検について
┣ 点検員を指名、配置して常時点検を行い、部材の変形、緊結部のゆるみ、地下水位や周辺地盤の変化等の異常が発見された場合は、直ちに作業員全員を必ず避難させるなど、事故防止対策に万全を期すること。
┣ 台風、強風、大雨等の悪天候で作業の実施について危険が予想されるときは直ちに作業を中止する。
┣ 中震以上の地震が発生した後、大雨などにより地盤の崩壊のなどの恐れが生じた場合は部材、結合部の状態などを入念に点検すること。

土止め支保工の責任者
┣ 土止め支保工の組み立て作業には、土止め支保工作業主任者の選任をする必要があります。

土止め支保工の倒壊防止への対策
┣ 土止め支保工では土止めの倒壊を防止するため、ヒービングやボイリングへの対策を講じなければならない。
施工場所の土質に応じてボイリング、ヒービングの検討を行い安全であることを確認しその対策(根入れを十分に深くするなど)を講じる。

<土止め先行工法>

土止め先行工法とは、溝内での作業に先行して土止め支保工を先行して設置する工法。支保工の組み立て、解体作業を労働者が溝内に入らずに行うことができるため、土砂崩壊災害を防止するのに効果的であるため、土止め先行工法の普及が図られています。