土工機械を使用した掘削工法を紹介いたします。
◆リッパ工法・・・ブルドーザーの後部にアタッチメントであるリッパ装置を装着し、軟岩や固い土など、発破せずに掘削を行う工法。
┣ 掘削地盤の弾性波速度が大きくなると、リッパビリティは低下する。
┣ ブルドーザーの重量が大きくなると、リッパビリティも大きくなる。
┣ リッパ装置がブルドーザーの後方についているため、下り勾配の作業を行うと能率が良くなります。
┣ リッパのツメの多さにより、能率は変わる。複数のツメを持つマルチチッパと、1本のジャイアントリッパがあり、前者は軟岩掘削用、後者は硬岩重掘削用として使われます。
┣ 地層の向きにによってもツメの入りが左右されるため、作業効率に影響する。岩の亀裂方向に対し、逆目か直角方向にリッパ作業を行うと効率が良くなります。

◆ダウンヒルカット工法・・・ブルドーザーやスクレーパ、スクレープドーザを用いて、傾斜面の下り勾配を利用し(上から下へ)掘削、運搬する工法。
◆ベンチカット工法・・・バックホウなどを使って掘削面の崩壊を防ぐため階段式に徐々に掘削作業を行う工法。大規模掘削工事に適しています。
◆トレンチ掘削・・・地山の作業面より下に、予めトレンチ(細長い溝)を掘削し、地下水位を下げることにより、材料の含水比を低下させて掘削する方法。
◆総堀り工法
┣ のり切りオープンカット工法・・・切り取った斜面が崩壊しないように、安定した斜面を残し、掘削を進める工法。
┣ 山止めオープンカット工法・・・壁・支保工により土砂の崩壊を防ぎながら掘削する工法。
◆部分掘削工法
┣ トレンチカット工法
┣ アイランド工法
◆布堀り
などがあります。