2020年5月28日
軟弱地盤対策として、このページではサンドコンパクションパイル工法、石灰パイル工法、薬液注入工法、深層混合処理工法についての説明をします。
┣ サンドコンパクションパイル工法
衝撃荷重・振動荷重によって砂を地盤中に圧入し砂杭を形成させる工法。緩い砂質地盤に対しては液状化の防止、粘性質地盤では支持力を向上させたり沈下量の減少を図る工法です。
砂質地盤では、打設時の振動による締固め効果と砂の圧入による締固め効果を併用し、砂質地盤の間隙比を減少させ、密度を増してせん断強さの増大を図ります。
粘土質の地盤では、打込みにより、砂杭と粘性土により構成された複合地盤となりため地盤を乱し、一時的に著しい地盤強度の低下をもたらすことがあるので注意する。
施工の管理において、砂杭の位置とその間隔、打込み深度と砂の量、改良の効果確認を十分に注意して管理する。
┣ 石灰パイル工法
生石灰を粘土質地盤中にパイル状に打設し、生石灰の吸水による脱水と続いて起こる科学的結合による水和物生成と毛細管吸水作用により粘性土中の含水量低下を図り、地盤の強度増加および沈下量の低減を図る工法。
この工法は載荷盛土を必要とせず、しかも効果が早くみられる。
┣ 薬液注入工法
軟弱地盤中に薬液を注入し、その化学反応により地盤の強度増加を図る工法。
┣ 深層混合処理工法
主として石灰、セメント系の安定材を地中に供給して、原位置の軟弱土と強制混合することによって柱状体または全面的に安定処理土を形成する工法である。沈下およびすべり破壊を防止する工法。