土木とは何でしょうか?土木施工には土質の調査、盛土、法面、軟弱地盤の改善、コンクリート、河川などたくさんの施工があります。このページでは土木、土木施工について少しでも皆さんに知っていただきたく、基礎的な知識を掲載していきます。是非お役立てください。

軟弱地盤対策③ (バーチカルドレーン工法、バイブロフローテーション工法)

軟弱地盤対策として、このページではバーチカルドレーン工法と振動締固め工法(バイブロフローテーション工法)についての説明をします。




┣ バーチカルドレーン工法・・・軟弱な粘性土地盤中に排水孔となる人口の鉛直ドレーン材を多数配置して、水平距離の排水距離の短縮を図り、地盤の脱水・沈下を促進する工法である。
 バーチカルドレーン工法には使用する材料によって二種類のものがあります。

◇ サンドドレーン工法
 サンドドレーン工法は粘土質の地盤中に連続した砂柱を土中に鉛直方向に造成して、水平距離の圧密排水距離の短縮を図り、軟弱地盤の間隙比を減少させ、圧密促進をはかり地盤の強度増加を図る工法です。

◇ プレファブリケイティッドバーチカルドレーン工法(ペーパードレーン工法)
 サンドドレーン工法と同じ原理によって地盤の強度を高めるもので、砂柱の代わりにカードボードや天然繊維材(ファイバー)などを軟弱地盤中に設置し、排水柱とするものである。サンドドレーン工法に比べ経済的であり、施工管理も簡単で施工速度も速く、打込みによる地盤の乱れも少なくできます。

地盤改良のイメージ

┣ 振動締固め工法

① バイブロフローテーション工法
 軟弱砂地盤に棒状振動機(バイブロフロット)を入れ、その振動と注水しながら砂または礫を投入して砂杭を形成し、振動と注水の効果により地盤を締め固める工法。

② ロッドコンパクション工法
 大型のバイブロを加振源とする振動ロッドを地盤に貫入し、現地盤そのものを直接揺らして圧密するもので、砂の杭は造形しない工法。

③ 重錘(じゅうすい)落下締固め工法
 文字通り、地盤上に重い錘(おもり)重錘を落下させて地盤を締め固める工法。それにより発生した過剰水を排水させてせん断強さの増加をはかります。