・施工管理とは
工事現場において、安全面、環境保全を考慮した上で、施工計画に基づいて スムーズな工事の実施を図ることです。
施工管理は、「品質管理」「工程管理」「原価管理」の3つの柱があり、現場だけでなく工事に関わる全てを管理します。
・施工計画について
工事の目的を完成させるために必要な手順や工法及び、工事中の管理などを定める計画のことで、発注者の意図を十分に認識したうえで、安全性を最優先したうえで、各工事の作業工程をうまく組み合わせ、工期や品質保持、経済性などを十分に検討して最適な計画を立案することが必要です。
施工計画書に必要な項目
(1) 工事概要
工事名、工事場所、工期、代金、発注者名、請負者名、工事内容など。
(2) 計画工程表
各工事種別ごとに 作業の初めと終わりが分かるように、ネットワーク、バーチャートなどで作成する。気象、気温など自然環境を十分調査し、作成する。
(3) 現場組織表
現場組織の編成、および 指揮命令系統、業務分担がしっかりとわかるように記載。監理技術者、専門技術者を置く工事についてはそれを記載。
(4) 指定機械
工事に使用する機械。設計図書で指定されている機械の記載。
(5) 主要船舶・機械
工事に使用する主要船舶・機械について記載。
(6) 主要資材
工事に使用する主要資材の記載。材料の試験方法も記載する。
(7) 施工方法( 主要機械、仮設備計画、工事用地等を含む)
┣ 主要な工種ごとの作業フロー
┣ 工種ごとの施工上の留意点、施工方法
┣ 使用する機械
┣ 仮設備の構造、配置計画について。その位置や概略図を分かりやすく具体的に記載。
(8) 施工管理計画
「土木工事施工管理基準及び規格値」「品質管理」「写真管理基準」
・工程管理 ・品質管理 ・出来形管理 ・写真管理 ・段階確認 ・品質証明 など
(9) 安全管理
安全を管理するうえで必要な それぞれの現場での責任者や、組織の構成、安全管理方法について記載。
┣ 工事の安全(安全管理組織、危険物の取扱・保管方法、その他)
┣ 第三者施設の安全対策(家屋、商店、鉄道、ガス・電気・電話・水道など)
┣ 安全教育及び訓練についての計画
┣ 関係法令・指針の必要事項の抜粋や整合
(10) 緊急時の体制及び対応
大雨、強風など、異常気象時や地震発生時の災害防災対策。その体制や連絡系統の記載。
(11) 交通管理
工事に伴う交通対策。
(12) 環境対策
・騒音振動対策 ・水質汚濁対策 ・ゴミ、ほこり対策 ・事業損失防止対策 ・産業廃棄物の対応対策 ・その他
(13) 現場作業環境の整備
・仮設関係 ・安全関係 ・営繕関係 ・イメージアップ対策など
(14) 再生資源の利用の促進
・再生資源利用計画書 ・再生資源利用促進計画書 ・マニフェストなど
などがあります。