土木とは何でしょうか?土木施工には土質の調査、盛土、法面、軟弱地盤の改善、コンクリート、河川などたくさんの施工があります。このページでは土木、土木施工について少しでも皆さんに知っていただきたく、基礎的な知識を掲載していきます。是非お役立てください。

暑中コンクリートの施工|夏の対策

暑中コンクリートの施工について

暑中コンクリートとは、日平均気温が25℃を超える時期(夏)に製造および施工するコンクリートで、打ち込みの際にコンクリートの温度が35℃を超える場合は暑中コンクリートとして施工する。暑中コンクリートでは、単位水量が多くなる傾向があり、所要の強度とワーカビリティの得られる範囲で単位水量を極力少なくする。遅延形減水剤やAE減水剤などを使用する。




暑中コンクリートの材料
セメント・・・できるだけ温度を下げる工夫をする。
骨材、水・・・比熱が大きい練混ぜ水と使用量が多い骨材をできるだけ低温度にして使用するのが効果的である。
混和剤・・・コールドジョイントを防止するため、混和剤は遅延型のものを用いる。

暑中(夏)のイメージ

暑中コンクリートの施工と養生に関する注意点
┣ 練り混ぜの水と骨材の温度を下げることが効果的。
┣ 運搬中の温度上昇や水分の蒸発を防ぐため、運搬車の覆いゆあコンクリート輸送管の保護を行う。
┣ 輸送艦や貯水タンクの温度上昇を避けるよう対策する。
┣ コンクリートを打ち込む前に、型枠などが乾いて吸水の恐れがある場合は十分に散水して湿潤状態にした上で打ち込む。鉄筋や型枠の温度上昇も考えられるため、覆いや散水をする。
┣ コンクリートの練り混ぜ後はできるだけ早く運搬し、練り混ぜから打ち込みが終わるまで1.5時間以内に終了する。
┣ コールドジョイントやひび割れを防ぐため、コンクリートの打ち込み時の温度は35℃以下とする。
┣ 打ち込み後、暑中コンクリートはすぐに温度上昇、水分の蒸発が発生するため、速やかに養生を開始し、少なくとも5日間以上は養生を行う。
┣ 打ち込み後、少なくとも24時間は湿潤状態を保つように養生する。
┣ 既設のコンクリートへの打継の場合は、打継面に十分散水し、吸水させてから打ち込む。