土木とは何でしょうか?土木施工には土質の調査、盛土、法面、軟弱地盤の改善、コンクリート、河川などたくさんの施工があります。このページでは土木、土木施工について少しでも皆さんに知っていただきたく、基礎的な知識を掲載していきます。是非お役立てください。

1級土木施工管理技士 経験記述試験の対策・解答方法。例文を参考に。

1級土木施工管理技士 経験記述試験について

1級土木施工管理技士の試験で二次試験(実地試験)において、経験記述という問題があり、この問題は、これまであなたが経験した土木工事において、その土木工事の詳細(工事名や工事の場所、工期など)とその工事の「出題されたテーマ」に関してどのような課題があったか、その課題の検討内容、検討した結果どのような対応処置をとり、どのような成果(結果)をもたらしたか。という事について記述形式で解答する問題です。

目次
経験記述試験の解答ポイント
設問1のポイント
設問2のポイント
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<経験記述試験の解答ポイント>

★すべての記述において略字は書かず、楷書体で書いてください。
★経験記述の例文をたくさん読んでみましゅう。自分の経験に参考になるような記述があるかもしれません。
★安全管理・品質管理・工程管理がここ最近でよく出されるテーマです。どのテーマであっても対処できるようにしておきましょう。

経験記述 [設問1]のポイント

 あなたが経験した土木工事に関し、次の事項について回答欄に明確に記入しなさい。

※→ 経験した工事とは、受験者の所属会社が受注した工事についてです。

(1)工事名・・・設計図書(工事契約書)に記載されている工事名を正確に書いてください。

(2)工事の内容
① 発注者名・・・設計図書(工事契約書)に記載されている発注者名を記入。
② 工事場所・・・設計図書の記載と同様の場所を記入。工事場所が特定できるように、都道府県から記入してください。
③ 工期・・・自社が受注した工期を年月日で記入。
④ 主な工種・・・あなたが携わった工事で、課題として取り上げようとする具体的な工種。ex.)土工、コンクリート工、アスファルト舗装工 など。
⑤ 施工量・・・携わった工種の施工量を具体的に記入。ex.)アスファルト舗装工〇〇〇㎡、盛土〇〇〇㎥など。

(3)工事現場における施工管理上のあなたの立場
立場・・・ex.)現場監督、工事主任、など。

経験記述 [設問2] のポイント

上記工事の「経験記述のテーマ(工程管理 or 安全管理 or 品質管理)」に関し、次の事項について解答欄に具体的に記述しなさい。

→ 「工程管理 or 安全管理 or 品質管理」については、毎年テーマが変わります。

(1)具体的な現場状況と特に留意した技術的課題

 どのような工事(何を作ったか、施工方法とその現場の状況など)を行い、どのような課題(問題点、技術的課題など)があったかを簡潔に書く。

<工程管理がテーマの場合の課題例>
┣ 季節、天候による工期における問題点。
┣ 交通渋滞が起こることによって生じる作業効率の低下。
┣ 発注者からの工期短縮の要請に対する問題点。
など。

<品質管理がテーマの場合の課題例>
┣ 季節、天候の不良による温度管理。養生方法。
┣ 材料の品質保証。
┣ 施工中の品質管理(養生、温度管理、締固め基準、コンクリートのスランプなど)
など

<安全管理がテーマの場合の課題例>
┣ トラック、施工機械の乗り入れ、退場の際の課題。
┣ 通行人に対する安全対策。
┣ 作業員の安全対策。
┣ 仮設物の安全対策。
┣ 建設機械の作業における対策(合図、立ち入り禁止、その他注意事項など)




(2)技術的課題を解決するために検討した項目と検討理由及び検討内容

上記の課題を解決するためにどのような検討を行ったかを具体的に記述する。(検討した内容、理由など)

<工程管理がテーマの場合>
┣ 工程が短縮可能な材料を用いる検討をした。
┣ 施工機械の台数や性能の良い機械を用いる検討をした。
┣ 効率の良い工法を検討。

<品質管理がテーマの場合>
┣ 強度を確保できる材料を用いる検討をした。
┣ 気温が低い時期など、アスファルト混合物の温度が下がらないよう、運搬方法の工夫を検討した。
┣ 気温が高い場合のコンクリートの打ち込み後の急激な温度上昇、乾燥を防ぐための対策を検討した。
など。

<安全管理がテーマの場合>
┣ トラック、施工機械の乗り入れの際に、人通りが多い場所があるので誘導員の配置を検討した。
┣ 人通りが多いため、できるだけ人通りの少ない時間帯に施工することを検討した。
┣ 現場の作業スペースが狭いため、施工機械の選定を検討した。
など。

(3)上記検討の結果、現場で実施した対応処置とその評価

上記の課題と検討事項を踏まえ、どのような対処処置をとったかを具体的に記述。
そして、その処置をとった結果、どのような効果が得られたのか、解決することができたのかを記述。(結論・結果)

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経験記述は 自分が経験した土木工事について、実体験に基づき、どのような問題が起こり(起こると想定され)どのような対策をとったか。そしてその結果としてどのような成果を得ることができたか。ということについて、より具体的に記述することが成功のカギです。これまで、「工程管理」「安全管理」「品質管理」のテーマについて、3パターン準備し、誤字脱字なく、何も見なくても記述できるように練習しておきましょう。