2020年5月11日
アルカリ骨材反応とは、骨材として、特定の鉱物が含まれたものを使用すると、コンクリート中のセメントなどのアルカリ成分と長期にわたって反応し、反応生成物(ゲル)の生成や吸水に伴う異常な膨張によってコンクリートにひび割れや、崩壊が発生する現象をいいます。
アルカリ骨材反応を抑制するには、できる限りセメント中のアルカリまたは外部からのアルカリの供給を少なくすることと、水の供給を抑制することが効果的である。
┣ アルカリ骨材反応に対する材料・配合面からの対策として
①低アルカリ形ポルトランドセメントの使用
②高炉セメントあるいはフライアッシュセメントといった混合セメントの使用。
③コンクリートのアルカリ総量の規制(Na2Oeq換算で3.0kg/m3、以下)。
が挙げられています。
骨材のアルカリシリカ反応性試験の結果で、区分A(無害)と判定された骨材を使用する。
┣ アルカリ骨材反応による劣化は、水、反応性骨材と、水酸化アルカリが原因となる。
┣ 海水や、凍結防止剤などの外部からの塩化物はアルカリ骨材反応を促進させます。