土木とは何でしょうか?土木施工には土質の調査、盛土、法面、軟弱地盤の改善、コンクリート、河川などたくさんの施工があります。このページでは土木、土木施工について少しでも皆さんに知っていただきたく、基礎的な知識を掲載していきます。是非お役立てください。

1級土木施工管理技士試験の問題予測①(コンクリート工)

1級土木施工管理技士の試験予測

1級土木施工管理技士の試験について、イチから勉強を始める場合、全てを完璧に頭に入れようとすると、結構大変です。
なかなかゴールが見えてこず、途中で挫折してしまうと思います。
 なので、ある程度の予測を立てて、1級土木施工管理技士の試験の対策を立てておくとよいと思います。

その中で、コンクリート工の問題について、これまで過去に出た問題からよく出ている問題をピックアップいたします。
あくまで傾向ですので、別の問題が出るかもしれませんが、これらを中心にできるだけ広い範囲を勉強してください。



コンクリート工の試験に予測の目次
コンクリートの材料について
コンクリートのひびわれについて
コンクリートの劣化について
コンクリートの現場内運搬
コンクリートの打ち込みの注意点
コンクリートの締固めの注意点
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<コンクリートの材料>

┣ 混和剤について
 AE剤、減水剤、AE減水剤および高性能AE減水剤を適切に用いることにより、もたらされる利点。
・単位水量が減じる。
・対凍害性が向上する。
・水密性が改善される。など。

 AE剤、減水剤、AE減水剤および高性能AE減水剤の効果は、
・混和材の品質 ・用いるセメントの品質 ・骨材の品質 ・コンクリートの配合 ・施工方法などによって異なります。
 また、・空気量が等しくても、・気泡の大きさや径 が異なれば、効果は違ってきます。

<コンクリートのひびわれ>

┣ アルカリ骨材反応の防止・抑制する方法

・骨材のアルカリシリカ反応性試験で安全と確認された骨材を使用する。
・コンクリート1㎥に含まれるアルカリ送料を酸化ナトリウム換算で3.0kg以下とする。

┣ コンクリートのひび割れの原因とその防止策。



◇温度ひび割れ・・・原因:セメントの水和熱に伴うコンクリートの体積変化が原因。 防止対策:コンクリート硬化中の温度調整を十分に行い、適温に保つ。
◇鉄筋の腐食によるひび割れ・・・原因:中性化、塩化物イオンの侵入などによる鋼材の腐食が原因で発生。 防止対策:エポキシ樹脂塗装鉄筋など、防錆処置をした補強材を用いる。
◇アルカリ骨材反応によるひび割れ・・・骨材中の成分とアルカリと水が反応して生じる生成物が膨張し発生。 防止対策:コンクリート中のアルカリ総量を抑制する。安全と認められた骨材を使用する。
◇しずみひび割れ・・・原因:コンクリートの沈下が鉄筋などにより拘束されることで発生。 防止対策:ブリーディングを抑制するとともに、適切な時期にタンピングや再振動をする。
◇乾燥収縮ひび割れ・・・原因:コンクリートの表面が急激に乾燥することで発生。 防止対策:単位水量を少なくし、蒸発する水分量を減らす。

<コンクリートの劣化>

劣化機構名と、その要因。劣化現象の概要について

┣ 中性化・・・要因:二酸化炭素。 概要:二酸化炭素がセメント水和物と反応を起こし、PHを低下させることで、鋼材の腐食が促進されることで起こる劣化。
┣ 塩害・・・要因:塩化物イオン。 概要:塩化物イオンの侵入により鋼材の腐食が促進され劣化する現象。
┣ 凍害・・・要因:凍結融解作用。 概要:コンクリート中の水分が凍結・融解を繰り返すことにより、コンクリート表面から微細なひび割れや、ポップアウトなどのカタチで劣化する現象。
┣ 科学的浸食・・・要因:酸性物質、硫酸イオン。 概要:酸性物質や硫酸イオンとの接触により、コンクリート硬化体が分解したり、化合物が生成される際の膨張圧によって劣化する現象。
┣ アルカリシリカ反応・・・要因:反応性骨材。 概要:骨材中に含まれる反応性シリカ鉱物などが、水(アルカリ性水溶液)と反応して膨張し、コンクリートにひび割れを発生させる。

<コンクリートの現場内運搬>

┣ シュートを用いる場合は「縦シュート」を使用することを標準とし、やむを得ず「斜めシュート」を用いる場合のシュートの傾きは、コンクリートが「材料分離」を起こさない程度とする。
 シュートの使用前後には「水」で十分い洗い、使用に先駆けて「モルタル」を流すのが良い。
┣ コンクリートポンプによる圧送に先立ち、使用するコンクリートの「水セメント比」以下の先送りモルタルを圧送しなければなりません。
┣ コンクリートポンプによる圧送の場合、輸送管の管径が「大きい」ほど、圧送負荷は小さくなるため、管径の「大きい」輸送艦の使用が望ましい。
┣ バケットによるコンクリートの運搬は、バケットの「打込み速度」とコンクリートの品質変化を考慮し、計画性のある品質管理を行う。

<コンクリートの打ち込みの注意点>



┣ シュートを用いる場合は下端から打ち込み面までの落下高さは1.5M以内とする。
┣ 材料分離を少なくするために縦シュートを用いる。
┣ 1層の打ち込み高さは40~50cm以下とする。
┣ 2層以上に分けて打ち込む場合は下層のコンクリートが固まり始める前に打ち込む。

<コンクリートの締固めの注意点>

┣ コンクリートの締固めには、内部振動機を用いる。
┣ 振動機は打ち込み面に対し垂直に50cm以下の間隔で差し込む。
┣ 振動機は挿入したまま横移動させない(横送りしない)。
┣ 2層以上のコンクリートを打ち込む場合は、振動機を下層のコンクリートに10cm程度差し込み下層のコンクリートも同時に締め固める。
┣ 内部振動機による一回の締固め時間は5~15秒程度とし、引き抜くときはゆっくりと引き抜く。
┣ 薄い壁など内部振動機の使用が困難な場合は型枠振動機を使用する。

などが、これまでの1級土木施工管理技士の試験に出た問題です。他にも暑中コンクリートについての問題などもよく出ますのでご確認ください。

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