土木とは何でしょうか?土木施工には土質の調査、盛土、法面、軟弱地盤の改善、コンクリート、河川などたくさんの施工があります。このページでは土木、土木施工について少しでも皆さんに知っていただきたく、基礎的な知識を掲載していきます。是非お役立てください。

アルカリ骨材反応とその対策

 アルカリ骨材反応はアルカリシリカ反応とアルカリ炭酸塩反応に大別される。日本で発生しているものはアルカリシリカ反応がほとんどです。
 アルカリ骨材反応とは、コンクリート内の骨材中のアルカリ反応性鉱物(シリカ鉱物)と、アルカリとの反応により、アルカリシリカゲルが生成され、このゲルが水を吸うことにより、コンクリートが膨張し、ひび割れや崩壊を生じたりする現象のことです。

アルカリ骨材反応の流れ
1.コンクリート中の反応性骨材とアルカリ成分との化学反応。
2.アルカリシリカゲルの生成
3.ゲルが吸水することにより膨張し、コンクリートにひび割れが発生する。
4.コンクリートのひび割れに伴い、剥離剥落が発生。
5.剥離剥落に伴い、鋼材が露出し、腐食する。



<アルカリ骨材反応への対策>

1 安全と認められる骨材の使用
アルカリシリカ反応試験の結果で「無害」と判定された骨材を使用する。

2 抑制効果のある混合セメント等の使用
高炉セメントに適合する高炉セメント、フライアッシュセメントに適合するフライアッシュセメント、混和材を混合したセメントでアルカリ骨材反応抑制効果の確認されたもの。

3 コンクリート中のアルカリ総量の抑制
アルカリ量が表示されたポルトランドセメント等を使用し、コンクリート1㎥に含まれるアルカリ総量を(Na2O)換算で 3.0kg 以下にする。