2020年9月29日
コンクリートの品質管理について、
構造物をつくる際に必要不可欠なコンクリート。コンクリートの品質管理は土木工事をするにあたり、非常にデリケートで重要な項目となります。材料の検査から工事完了後の試験まで、安全を確保するために抜かりなく検査・試験をする必要があります。
① 工事を開始する前に行う試験
② 工事中(荷下ろし中含む)に行う試験
③ 工事終了後に必要に応じて行う試験
があります。
① 工事を開始する前に行う試験
A.練合せる材料の試験。
B.骨材に関する試験
生コン工場はコンクリートの材料が日本工業規格(JIS規格)に適合しているかを確認後使用しなければなりません。
検査を行う材料は、セメント、水、骨材、混和剤、混和材などがあり、各々規格が定められています。
・細骨材のふるい分け ・細骨材の表面水分率 ・粗骨材の表面水分率 ・ワーカビリティー など。
② 工事中(荷下ろし中含む)に行う試験
A.(圧縮)強度試験
B. スランプ試験
C. 空気量試験
D. 塩化物含有試験
③ 工事終了後に必要に応じて行う試験
A.非破壊試験
B.構造物から一部切り取った供試体試験
C.構造物の載荷試験
などがあります。
生コンクリートの工場は練合せるコンクリートの材料や打ち込みの前までの品質管理を、購入者(コンクリートの使用者)は最終的な構造物の品質管理を行わなければなりません。