土木とは何でしょうか?土木施工には土質の調査、盛土、法面、軟弱地盤の改善、コンクリート、河川などたくさんの施工があります。このページでは土木、土木施工について少しでも皆さんに知っていただきたく、基礎的な知識を掲載していきます。是非お役立てください。

場所打ち杭工法・杭打ち機によるトラブル回避・安全対策



場所打ち杭の施工にあたっては、各施工工程での注意、確認により、トラブルの回避を行う。

場所打ち杭で使われる機械等。
・オールケーシング掘削機。 ・移動式クレーン。 ・バックホウ。 ・発電機。 ・アーク溶接機。 ・玉掛け用具。 ・鉄筋加工機。(曲げ機、切断) などが使われます。
機械、工具の点検の徹底を行います。

保護具
・保安帽・保護メガネ・安全帯・マスクなど、保護具の点検を行う。

作業場所
・機械の安定度の確認、搬入出の車両の場内外の通路の安全確認。

作業場所周辺
・電線の位置、電線からの距離などの確認。
・地下埋設物の確認。

立ち入り禁止措置
・カラーコーン、安全柵、安全標識などの設置の確認。

<重機の搬入の際>
・誘導員の配置。・搬入経路の確認。・誘導員は重機の運転者からよく見える位置に配置。・誘導の合図を決めておく。
・車両系建設機械の荷下ろしは平たんで、堅固な場所で行う。 ・道板は確実にトレーラーに固定する。
・道板の角度は15度以下にする。・駆動側を後方にバックで降ろす。

<重機の組立>
・現在の作業が完全に止まってからオペレーターの合図で次の作業に進む。
・旋回の方向、後方をしっかり確認する。l

<重機据え付け>
・機械回りを確認。
・機械の足元には敷き鉄板などを敷き、転倒防止の措置をとる。

<掘削>
・鉄板の敷設には移動式クレーンを使用。専用吊り具を用いる。
・誘導員の配置。指示に従う。
・ハンマグラブ吊込みの段取りはオールケーシング掘削機の外側で行う。
・排土処理。仮置きした排土はバックホウでトラックに積み込み、指定の場所に搬出する。
・孔壁の崩壊防止のため、ケーシング、安定液、水などを用いて孔壁の保護を行う。
・杭先端を支持地盤に確実に到達させる。
・孔底処理をしっかり行う。土砂やスライムの除去。

場所打ち杭 トラブル回避

<鉄筋かごの製作、移動、建込み>
・鉄筋かごの主鉄筋の継手方法は、重ね継手が原則。
・漏電遮断装置とアース線を取り付けているか。
・防塵マスクの付けることを徹底。
・電撃防止装置の作動の確認。
・移動の際の介錯ロープを使用する。
・溶接棒ホルダーの絶縁状態、損傷、老朽化を確認する。
・吊り荷の下には絶対に入らない。
・鉄筋かごは水平に吊るす。
・鉄筋かごの移動はクローラクレーンで行う。
・鉄筋かごの吊り込みは、合図によって行い、作業員の安全を確めながら行う。

<トレミー管の建込み>
・バンドを取り付ける際、完全にかかっているか確認。バンドの確認。
・バンドのワイヤロープを移動式クレーンで釣り上げる際、合図を確認。安全を確認。
・作業は誘導者が見える位置で必ず行う。

<コンクリート打設>
・作業場所周囲の安全確認後に行う。
・プランジャは水平に入れる。
・シュートの引き出し作業はミキサー車を完全に停止しているかを確認の上行う。
・シュートを確実にホッパにセットしたか確認する。
・打設中はコンクリートの打ち込み量と打ち込み高さを常に計測すること。
・トレミー管を用いて打設する。トレミー管の先端は常にコンクリート中に2メートル以上入れておく。
・打ち込み後は養生する。

<開口部の養生>
・開口部はわかるように表示。立ち入り禁止措置をとる。
・カラーコーンやバリケードなどで立ち入り禁止措置をとる。
・開口部は敷き鉄板などで覆う。

場所打ち杭の施工ではいくつもの工程があります。トラブルはいつどの工程で起こるか分かりません。
特に労働者の安全にかかわるトラブルが起きないよう確認事項、注意事項を徹底する必要があります。