土木とは何でしょうか?土木施工には土質の調査、盛土、法面、軟弱地盤の改善、コンクリート、河川などたくさんの施工があります。このページでは土木、土木施工について少しでも皆さんに知っていただきたく、基礎的な知識を掲載していきます。是非お役立てください。

1級土木施工管理技士の予想問題|安全管理編

1級土木施工管理技士の試験を受ける方へ。何年もかけて計画し、勉強するのであれば出題範囲を最初から最後までくまなく勉強できるかもしれませんが、知識が薄く、数か月後に試験を控えているのであれば、出題分野を絞って、試験対策をする必要がありますね。
 私は学科試験当日の3カ月前に1級土木施工管理技士の試験を受けようと決意しました。どうやって勉強しようかと思いましたが、通信講座を申し込み、その教材で勉強しました。独学とは違いますかね? 大まかな試験の範囲と内容、分野を把握し、過去問の出題傾向から試験分野を絞り込み、勉強しました。
 今回は、「安全管理」分野でのこれまで出題された内容をまとめてみましたのでご参考まで。

目次
公衆災害防止対策について
足場の安全基準
掘削作業・土留め支保工の安全基準
車両系機械の安全
移動式クレーンの安全基準
本気で勉強される方へ!オススメの通信講座のご紹介

<1級土木施工管理技士の試験対策。安全管理編>

◆ 公衆災害防止対策

┣ 交通対策・・・道路上で工事を行う際、歩行者の通路を確保するため、歩道の幅は「75cm以上」、歩行者数の多い場合は「1.5m以上」確保する。
 車道を占有する場合は、車道幅を1車線では「3m以上」、2車線では「5.5m以上」を確保すること。

┣ 埋設物への対策・・・埋設物が予想される道路で掘削作業を行う場合、「埋設物管理者」が保管する台帳に基づき、施工に先立ち「試掘」を行う。施工中に埋設物を発見した場合は、埋設物に関する調査をもう一度行い、当該管理者の「立ち合い」をもとめ、安全を確認する。また、その位置などを「道路管理者」および「埋設物管理者」に報告しなければならない。

◆ 足場の安全基準

「吊り足場」「張出足場」または、高さが「2m以上」の足場の組み立て・解体作業についての対策について

・作業に従事する全作業員に対して、「作業内容・手順を周知」させる。
・作業区域内には、関係者以外の「立ち入りを禁止」する。
・強風・大雨・大雪などの悪天候による危険が予想される場合は「作業を中止」する。
・足場材の緊結・取り外し・受け渡しなどの作業の場合は、幅「40cm」以上の「作業床」を設け、「安全帯」を使用すること。
・作業床、囲いなどの設置が困難な場合や、一時的に囲いを取り外す場合は、「防護網」を設置すること。
・足場での道具・材料の上げ下げには、「吊り袋・吊り網」を使用する。
・足場などの作業床は常に「点検」し、保守管理する。



掘削工事の注意点

◆ 掘削作業・土留め支保工の安全基準

・明り掘削を行う際、作業個所及び周辺の地山について、「その日の作業を開始する前」に点検を行う。また、大雨の後および中震以上の地震の後、「浮石」「亀裂」の有無、「湧水」「凍結」の状態などの変化の「点検」を行う。
・明り掘削を行う場合は、必要な「照度」を保持するために、照明設備を設置すること。
・地山の崩壊など、作業員に危険が及ぶ場合は、予め「土止め支保工」を設け、防護網を張り、立ち入り禁止区域を設定するなどの措置を取る。
・「地山の掘削作業主任者」を選任し、作業を「直接指揮」される。
・物体の飛来から保護するために「保護帽」を労働者に着用させる。
・土留め支保工の施工にあたっては、あらかじめ「組立図」を作成する。
・土留め支保工の設計では、土留め壁に作用する「土圧・水圧」のほか、土の含水量や、「ボイリング・ヒービング」への対策も行う。



・部材の取り付けについて、「腹起し・切梁」は脱落を防止するために矢板、杭などに緊結する。
・圧縮材の継手は「突合わせ継手」とする。
・土留め支保工の点検は7日を超えないよう行う。また、「中震以上の地震の後」および大雨の後は必ず行う。

◆ 車両系機械の安全

・車両系機械の転落、地山の崩壊などによる労働者の危険を防止するため、予めその作業に係る場所についての「地形」「地質」の状態を「調査」し、その結果を「記録しておかなかければならない」
・調査に基づき「作業計画」を立て、労働者に「周知」させ、作業計画に従い施工すること。
・路肩や傾斜地など、転倒・転落の恐れがある場合は、「誘導者」を配置し、「一定の合図」を決め誘導させる。
・車両系機械の移送のための積み下ろしは、「平たんかつ堅固な場所」で行う。
・岩石の落下などの危険性のある場所でのブルドーザ、トラクター、パワーショベル、などを使用する際は、堅固な「ヘッドガード」を備えていなければならない。



◆ 移動式クレーンの安全基準

・吊り上げ荷重が1t以上の移動式クレーンの運転作業の場合は、「移動式クレーン運転士免許」を受けたものしか運転できません。ただし、1t以上5t未満の場合は、技能講習修了者でも可能です。
・移動式クレーンの配置・据え付けについては「アウトリガー」を最大限に張り出すことが原則です。
・アウトリガーを設置する地盤の支持力が不足する場合は、「鉄板・敷板」などを敷設し、「地盤反力を確保」する。
・作業範囲内に架空電線などの障害物がある場合は、「感電事故防止」のため、「電線に絶縁用防護具」を設置する。

何度も言いますが、1級土木施工管理技士の試験を受ける際、短期間で勉強する場合は、まずは分野を絞り、勉強した方が効率的です。
過去問題を一通り見て、よく出ている問題を中心に対策することをお勧めします。

1級土木施工管理技士は、国家資格で一生モノの資格です。受けるチャンスを得た以上しっかりと対策し、準備しましょう。

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